※これは仮説の一つであり、そうであったら面白いという考えです。科学的な裏付けはまだなく、今後の検証が必要です
セオリーRストレートパーマは、しっかり伸びて、自然の柔らかさがあると評価して下さっています。その理由は色々考えられると思いますが、負のエネルギー弾性という概念も適応できる可能性があるかも知れません。
ストレートパーマで「しっかり伸びて柔らかい」仕上がりを実現するために、負のエネルギー弾性という物理現象が関係するかもしれないという仮説。
なるべく傷ませないストレートと通常のストレートで何が違う?
傷んだ髪はケラチン分子やシスチン結合が乱れ、内部構造が不均一です。一方、ダメージを抑えたストレートパーマでは、ケラチンや構造水が比較的均一に保たれ、分子の秩序度が高い状態が維持されます。また、傷んだ髪の毛は水分量が減る事もわかっており、DSCでダメージの変化を定量的に捉える試みもしています。セオリーRストレートは、従来のストレートパーマに比べて、水分量の減少が少なくなる事までは、わかっています。
負のエネルギー弾性とは?
通常は力を加えると反発する物質が、逆に加えられた力の方向に進もうとする現象です。もし髪内部で秩序だったケラチン配列が存在すれば、外力に対して柔らかく反応しながらも、その形を維持する可能性があります。
髪と負のエネルギー弾性
傷ませないストレートパーマでは、髪の秩序が比較的保たれているため、外からの力に対して「負のエネルギー弾性」のような性質が働き、柔らかさが保たれているのでは?という考え方です。ただし、これは現時点では仮説であり、科学的な証明はされていません。
ギブズの自由エネルギーとの関係
ギブズの自由エネルギーは、エネルギーとエントロピーのバランスで決まります。秩序が崩れるとエントロピーが増え、ギブズのエネルギー変化量が負になることと負のエネルギー弾性は一致しています。これが髪の柔らかさや形状維持に関係している可能性もあります。
この仮説は、「そうであったら面白い」という一つの考えです。髪の内部構造と物理現象を結びつけるには、まだ多くの検証が必要ですが、髪にとって本当に良いものを追求し続けたい。その思いで、この可能性も模索しています。今後、さらに研究や実験でこの考えが証明される日が来るかもしれません。
ストレートパーマの結果を追跡できるのは私たちだけです