子どもの頃からブラックホールに興味がありました。当時、アインシュタインロマンという番組があって、祖父と観ていたのを思い出します。そのとき、ペンローズ博士が登場していました。それからも、雑誌でも何度も見ましたし、著書も出るたびに確認しておりました。博士は、ホーキング博士と組んだり、ハメロフ博士と組んだりしていました。ハメロフ博士は肉体として死んでも意識は無くならないとも考えられ、しかもそれを否定する理論は今のところは無く、量子力学的にそのまま情報が保存されるような事をおっしゃっていて、読みながらゲテモノではないかと思っていたら、ペンローズ博士と共同研究という事でした。
物理学者にも直接ブラックホールって何ですか?と聞いたことがあります。シュバルツシルト半径の話で説明してくれました。しかし、こちらが聞きたいのは、どういう状況なのか???という事でした。中性子星、クオーク星、もっとつぶれたもの?なんなの?と言っても、誰一人具体的に答えられる人がおりませんでした。これが答えです。わからないわけですね。質量と重力場の大きさから、ブラックホールの大きさをどうやら求められないようです。古典が全く通用しないもののようです。また、量子論になると、会話に使う言語は使えず、行列、テンソルで、こういうものですというしかないようです。その先生は、銀河の中心に大きいブラックホールがある事と、ブラックホールの数が多いことが不思議だと言っていました。
考えてみると、この世界はさっぱりわからないわけです。自分がどんな世界で、どういう存在かも知ることなく死んでいくわけです。また、色々な事がうまく出来ていると言えばうまく出来ているわけです。それか、膨大な数の偶然が背景にあるだけなのかも知れません。
有機化学者がブラックホール観測のニュースで興奮したとおっしゃったとき、私もうれしく思いました。ブラックホールが好きな人は友達です。
ペンローズ博士は数学科から数学物理学者になった流れのようで、若いころ数学科から宇宙の研究が出来るのかと期待したこともありました。去年まで理科大にいた宇宙論で有名な辻川先生は、数学科から物理学者になった方です。研究室の方からは数学でゴリゴリ行くタイプですと聞きました。
「数学科の教授で、そこの公園で職質されたことない人はいないよ」化学科の先生がそう言っていました。また、物理の先生も職質されている確率は高いようです。知り合いは何度かされています。
物理の人は、試料の純度を求めないことが多いらしいのと、遮蔽はいい加減で、「そこビーム出ているから気を付けて」と言われるらしい。化学の人は、純度のいいものを使うのと、しっかりと水を積んで、遮蔽をしっかりする傾向にあるようだ。
小学校5年生の時の担任の先生は、本格的に理系の先生だったので、円を分割して長方形を作って、積分での面積の求め方を教えてくれました。その先生は、相対論とブラックホールについて、かなり正確に教えてくれました。
夢の中で夢と気が付いても、なかなか自由にならないという体験をしている人は多く。宇宙に飛び出しても、なかなか思うように推進力を得られない。とりあえずは、αケンタウリを目指す人が多い。夢と言えば、子どもの頃は何度も同じ夢をいくつか見ていた。しかし、ある程度の年齢になると、お馴染みの夢をみなくなってしまった。話を少し戻して、アインシュタインや、ケクレが、夢をアイデアにしたというのが有名で、他にもあったと思いますが忘れました。数学や物理は、日ごろ気にしていて、ふっと緩んだ時に出てくるそうです。また、大抵試験が終わったときに、あああれだ、となるものです。
ホーキング博士の映画で「ここでトムソンが電子を発見した」というシーンがあります。そんな場があると、学生は目の色が変わりますね。トムソンが比電荷を求め、ミリカンが電子の質量を求めたと言われていますが、実は最初は電子の重さが大きく違っていて、色々な人が追試するたびに、少しずつ質量が小さくなっていって、最終的に今の値に近づいたそうです。その理由は、ミリカン大先生が間違っているわけがないという、空気だったそうです。なかなか笑えるエピソードです。
仲の良い方が亡くなったとき、ハメロフの文を探して、布団の中で読んでいました。また会えるのでしょうか。