電磁気学を習った先生が「科学技術への顕著な貢献2021(ナイスステップな研究者)」に選ばれました

東京理科大学で作道直幸 先生から電磁気学を習いました。先生の所属は東京大学ですが、理科大にも教えに来てくれていたのです。昔、私は数学をドロップアウトしたのですが、その面白さに気が付いたのは社会に出てからでした。もったいない事をしたなと思いながら、伊能忠敬のように、隠居してから物理数学をやろうと思っていました。しばらくして、仕事で化学科の門を叩くことになり、そこであったのが電磁気学でした。弊社の三つ折りの製品パンフレットに書かれている式はストークスの定理で、記述してある、その循環がある決まった方向へ向かわせるという意味合いの魂を込めて入れてあります。「絶対こうなる」という確信を潜ませています。
作道先生の講義は、トップレベルで面白い講義の一つでした。力学、解析力学、熱力学も、素晴らしい先生に当たって良かったのですが、作道先生からも習いたかったと思います。

ボリュームがある講義なのに、沢山の面白い話もありました。「テストの結果が良くて、悪くて、一喜一憂するのは意味が無いです。モチベーションに繋げられればそれでいいのです」と、若い方達に話していました。本当にその通りです。これは仕事でも同じです。結果が良くても、それをモチベーションに出来ればいいし、結果が悪くても、それをモチベーションに出来れば良くて、そのためにやっているのだからと、繰り返して言いました。他にも色々取り上げるときりが無いのですが、隅々まで一流の素養があるのがわかる話ばかりでした。それが面白くてしょうがなかったのです。それらは、きっと運良く若いころに、受け継いで身に付けてきたものです。そして、それらを受け継ごうとしてきた同僚と過ごしてきたのも良くわかります。抽象的には、肌髪を良く保つことも、全く同じです。つまり、習慣をコントロールできる力の事と、その存在を知っている事です。肌髪を良く出来ない人は、我流で感覚で好き勝手やっているからです。悪い習慣を止めるだけで、普通になります。素晴らしい美容師は、それが出来ます。美容の仕事をさせられて、業界に馴染まないでいたとき、大手美容室の技術講師をしていた方が「数学やっていたんだったら、サスーンが合うよ」と言ってくれました。ヴィダルサスーンの事を調べると、面白いのと、明るくなりました。そして、それで色々な方と縁も繋がりました。

さて、本題です。作道直幸先生は「科学技術への顕著な貢献2021(ナイスステップな研究者)」に選ばれました。 おめでとうございます。

いつか講演の依頼を受けてもらって、皆様にお話をお聞かせできればと思います。プロ意識がある方だったら、共感しますし、励まされます。そして、一流も見たり、触ったりしているうちに、うつるものです。そういうものです。