今年、Blackstone株式会社が運営する美容室に新規でご来店いただいたお客様のご紹介です。セオリーRストレートを施術した部分は、現在もなお、自然な艶を保っております。しかし、過去に受けたダメージがある髪の部分については、時間の経過とともに切りそろえる必要があります。これは、一度傷んだ髪が元の状態に戻ることは無いからです。
私どもが提供するセオリーRストレートは、新しく生えてくる髪を美しい状態で保つことが出来ます。髪の根元から美しさを育て、未来に向けて艶やかでしなやかな髪を実現します。
弊社はストレートパーマの市場に力を入れると決めました。その理由は、伸びる、長持ちする、傷みが出てこない、ストレートパーマが受け皿として、求められていると知ったからです。
ストレートパーマの有無の議論では無くて、ストレートを必要としている方達がいるのであれば、それの高いクオリティーのものを提供すれば良いと、ストレートパーマをされている方達と触れ合って知ったからです。当初は私は、ストレートパーマなどには、関心がございませんでしたが、美容師さんからその相談を受けて、解決していくたびに、喜んでくれる方達がいる事に気が付きました。また、有機化学研究室での経験から、綺麗が維持できて長持ちするストレートパーマは簡単だったので、こんな簡単な事で喜んでくれるとはと、驚いておりました。
それと、「パーマ、カラーを優しくする」為に緩衝液を販売してきたのですが、ヌルヌルツルツルする成分での、その時の仕上がりにより、刹那的な結果に埋もれがちでした。もちろん、それでも、中長期的にとても良いからと、絶賛してくれて、取り入れて下さったサロン様はおりましたが、少数派です。しかし、ストレートパーマのお客様は、日常で自分の髪の事を中長期的に体感して、見ているので、添加剤などでのごまかしがきかないジャンルでした。弊社にとってはこれがとても幸いな事でした。伸ばして、綺麗の維持、長持ちをさせれば、何も言わなくていいからです。私は若い頃に多少の数学のトレーニングを受けた影響で、大げさや、誤解を招くような表現は苦手なのです。養老孟司さんが、何故解剖学を選んだのかというエピソードがありました。「解剖してみて、胃が二つ出てきたら、ほら、出てきたんだからしょうがないじゃないかと言える学問だから」と仰っていました。私は、美容業界を任されて憔悴していた時に、なんて羨ましい仕事なんだと思っていました。自分もそう言える分野での仕事をしたいと思っていました。また、任天堂の社員さん達が「我々の仕事はアミューズメントの仕事ですから」と言い、衣食住、燃料とは違って必需品では無いと自覚されていて、すごい仕事をして、謙虚でいらっしゃっていました。私も美容業界を任されたときは、ずっと悩んでいたのです。化粧品なんか売って、何の役に立つんだ?衣食住、燃料とは違って、必要ないものじゃないかと。そうやって自分にも、身内にも、お客様にも何度も問いながら、買っていただいておりました。そういうわけで、残っているお客様は、良い人ばかりです。ですから、役に立つことや、人類を飛躍させる事には、物凄く飢えていました。また、いじけている人を構ってくれる良い人たちの影響で、この仕事はまんざらでも無くなってきていました。また、そういう変化も気に入らないと感じながら、今になっては、ああ、この人生で良かったかもと思うようになりました。あなたの黒歴史を無かった事にしてあげると言われても、拒否する状態にはなりました。何になりたいという対象では無くて、こうしていきたいという、好きな方法を選んでいく事が大事なんだと思います。パスカルやフランクルや、色々な方達が、それと同じような事を言っていますし、何度もそのような事を耳にしてきました。皆様も実は何度もその言葉を見聞きしていると思います。なりたかった事なんて大したことが無いのです。自分がやりたいように出来るだけやっていけばいいのです。私の場合は、理系の知り合いの方達に、何をやっているか知られたときに、これだったら恥ずかしくないかなと言うような事を、出来るだけ選択してきたつもりです。
ストレートパーマには救われました。セオリーRストレートを取り入れてくれた仲間たちと、そのお客様に深謝しております。どちらがどうだという優位性について、口での言い合いがしんどいんですね。ですから、言われるままにしておいて、「そうかもしれないですね」と大人の対応をしなければいけなかったのですが、「あれが結果です、半年後です」の一言でいいので、精神衛生がとても良いです。
そして、これだったら、私以外の人も営業してもいいかなと思っています。昔は、尤もな事を言うと美容師さん達から袋叩きにあっていたのと、大企業の方から「お前、おばさんを集めて、これ良いですよなんて言って、売りつけてんだろ」と言われましたから、この業界の仕事は辛すぎて、他の人には絶対にさせられないと思っていました。補足ですが、私はその美容師さん達や、大企業の方の事は、好きなままです。理由は、人間としていい人なんです。そして、そういう事をおっしゃった背景も共感しかないからなのです。また、良い影響を与えて下さったのです。良いと問いと、ビジョンを作れたのは、彼らのお陰なのです。
どうやったら、人類を飛躍させられるだろう。どうやったら、量子コンピュータの発展に役立てられるだろう。こういう仕様のAIを作りたい。それは重要だと思う基礎研究の力になりたい。などもです。体験してきた事には、普遍的なものを感じているものが多くあります。それがなんとなく、次もやれそうという自信になってきます。ストレートパーマ、つまり単純な化学反応の、還元、酸化の収率を上げる事を追求していく先に、人類の飛躍につながる何かがあるような気がします。素晴らしい問いと、ビジョンを与えられると思います。