水プラズマ

今月はポルフィリンの合成をやっています。分析の区域に出入りするので、とある先生と良くすれ違っています。先日は分析の部屋に入るときに、暗証番号の入力がうまく行かず入れない所を変な目で見られてしまいました。「見える!使える!化学熱力学入門」の先生です。この本は好評です。名著って出てくるのだなと思います。分光計測が十八番だそうで、水プラズマでの研究もされているそうです。そこで面白かったのが、プラズマを大雑把にいうと、二つのパラメーターでキャラクタライズ出来て、水プラズマは稲妻と同じだというのです。それで、酸化型の太古の地球の大気と水プラズマとの作用で、生命の元の分子が実験系で出来たそうです。電極に鉄を使ったらうまく行ったような事を言っていた気がします。(還元型のガスではうまく行っていたが、今は酸化型のガスが組成であったと思われている)昨年、生命の起源に触れられるかもしれないとの事で、ハヤブサ2のサンプルが5月に届く予定と仰っていたので、その結果がわかったら早く知りたいものです。

先生の界面化学の講義は面白く、電磁気学から入って、熱力学でした。界面って馴染みのある話の組み合わせで考えられることがわかって楽しかったです。

美容師さんへの講習会での界面活性の話では、阿部正彦先生の内容を使っていました。皆様は界面について、世間方達より本当によくわかっていると思います。