中心教義と言われていて、生物に共通して使われている仕組み。時代は進んで、遺伝情報はDNAだけではない事と、遺伝情報も生きているうちに変化していく事もわかってきました。しかしながら、セントラルドグマの機能と構造の重要性は変わらないです。
セントラルドグマ ~ゲノム情報からタンパク質ができるまで~ / The Central Dogma
具体的には、髪の毛、肌、はタンパク質でこうやって出来ています。
【生物基礎】 遺伝子6 セントラルドグマ:転写 映像授業 Try IT
セントラルドグマに、人為的に変な事をしたくないと思います。
余談
養老孟司さんが習った教授は、教授を大量生産したそうです。他の教授「どうしたらそんなに優秀な生徒を育てられるのか?」に対して「生徒の邪魔をしない事だ」といったそうです。河合隼雄さんは、出来るだけ何もしない事が大事だと、その大変さを講演で延々と話しています。知り合いの物理学者は院生時代教授に、これは無理ではないかというテーマしか許されなかったそうです。もちろん詰まります。そのとき、教授はただ横に来て一緒に悩んでくれただけだそうです。私はこの事が一番大事だと思っています。
セントラルドグマは自然の世界であって、意識はなるべく介入しない方がいいと私は思います。何が自然の世界で何が意識の世界なのかをわかっていない方の取る行動はすぐにわかります。変な事をして負担がかかる事をいっぱいします。綺麗な方ほど、自然の世界を出来るだけそのままにしています。庭に薬はまかないけれど、手入れはするという感じです。子どもの時代も、自然よりの世界で、早くから意識の世界にいれてしまうのはもったいないと思います。私の場合はそこを犠牲にしてまでいい学校に行かせないでもいいと思っています。自然の世界でたっぷりと遊んでいても、不安になりません。レオナルドダビンチは14歳まで野原で遊んでいて、勉強はそこから初めたそうです。
10年前から感じている違和感で、髪の毛、肌を人工的なものだと勘違いしている人が多いと感じています。髪、肌は自然です。髪、肌は自己と非自己の境界です。(現代科学での表現らしくすれば、むしろ自己と非自己のハイブリッドです)それが人工物であれば、体、人間も、人工物であると無意識的にとらえられていても不思議ではありません。人間が自然ではなくて、誰かの意識でコントロールできると思いこめる時代は、えらい目にあう人が出てくるのは当たり前です。現に髪の毛、肌が、人為的に傷んでいるとすると、人間も同様に扱われ、症状が出ていても不思議ではありません。
「自分が情報として扱われたいか、人間として扱われたいか今日から考えてください」と十何年前に養老孟司さんは講演で話していました。話の筋からして、自分が人を情報として扱いたいか、人間として扱いたいかという意味で、能動的になれる救いのある言葉でした。自分がやりたい方で生きていけば、不愉快があってもやっていけるし、楽しい事もあります。人間を人間として関わっていけるという事は幸せな事です。睡眠や運動の話とまったく同じです。それが足りない方は、そんな時間無いと思っていると思います。私もそうだったからわかります。自他ともに人間を人間扱いするのは、上に怒られるとか、そんな余裕が無いから出来ないという人がいます。「自分が悪いと思っているけれど、お客様が喜ぶから」「自分はいいとわかっていても、お客様にはわからないから嘘をつく」「まだまだバカが多いから」「自分はわかるけれど、他の人にはわからないから」という声も10年前から色々な場所で聞いてきましたし、そうやって説教されたこともあります。また、同様にしてこちらに無理を押し付けてくる存在もおりました。
ちゃんとした事をすると、骨が折れるし、わかってもらえないし、自己満足で意味が無いという人が結構いるのです。これは、どこの業界からも聞いてきた言葉です。「ちゃんとした事を言うと、怒られる」というのは良くある話です。時間軸で見ると、中長期的には、そんな事ないです。ちゃんとした事を言っていると、変な人は怒って去っていきますが、良い人が来てくれます。怒って去っていく人は、大抵、安い話で感動するし、すぐ泣くし、すぐ喜びます。そういう人は情があまりなく冷たくて簡単に手のひらを返します。良い人は、自分で決めてきた人ですし、それなりに自分の分野で積み上げてきた方です。作り物の感動話はあほくさいですし、泣いたり笑ったりすぐしませんが、情が厚いです。相手が真に良くなりたいと思っているときに見捨てるようなことはありません。これらは心当たりがあると思います。前頭葉が使い慣れているか、使い慣れていないかの差です。日本電産を立ち上げた永守会長と本田技研工業を立ち上げた本田宗一郎のすごい所は、人間にものすごく時間をかけている所だと思います。永守会長の講演を聴くと、笑い話のように話していますが、私は全く笑えませんでした。口の悪いように言っているようで、行動は全然違っていて社員の事をものすごく観ているのです。叱って、そのあとは何倍もフォローしたと言っています。本田さんは、人間を人間扱いしない事を、猛烈に怒った人です。
都市化、情報化、は身体にも起こった時代だったわけです。それは「自然だろ」と、観てきた人は言いますね。色々な薬と技巧を凝らして、髪の毛をその時にツヤツヤにするのが悪いとは言いませんが、髪の毛は自然だと、わかっていてやっていないと、望ましい結果を出せません。自然だとわかっていたら、そんな無茶な事はしないです。肌に色んなものを塗りつけて良くなるだなんて、どうかしているわけです。どうかしている証拠に、気が付くんですね。覚めるんです。妄想も冷める。そうなったらどうなるかというと、他の事もまともになって良くなってしまう。どうかしていただけなんですね。
愛情を受け、栄養をとって、運動して、良く寝れば、まずうまく行きます。
せこい人間に、どれかを邪魔されたり、壊されたりすることもあります。それが良くない。それがむしろ、色々をダメにしてしまう。
自分のそれらと、他人のそれらを、出来るだけ大事にしようとする態度は、中長期的に良くなると思います。
セントラルドグマは自然です。
髪の毛は自然です。
肌は自然です。
身体は自然です。
子どもは自然です。
人工物ではありません。