アルカリ土類金属 硬度 硬水 など

硬度はCa²⁺,Mg²⁺の全量を表していて,硬度が高い水を硬水という.

アルカリ土類金属の脂肪酸塩は水に難溶で,アルカリ金属の脂肪酸は水に溶ける.
硬水では石鹸は使い物にならない.水に溶けずに沈殿する.
(CmHmCOOHが石鹸)

M(Ⅱ)CO₃ + H₂O + CO₂ → M²⁺ + 2HCO₃⁻
アルカリ土類金属の炭酸塩があって,水が空気中から炭酸ガスを吸収して,アルカリ土類金属イオンの水,つまり硬度が上がる方向に向かう.

M(Ⅱ)CO₃ + H₂O + CO₂ ← M²⁺ + 2HCO₃⁻
加熱してやると,炭酸ガスが放出して,M(Ⅱ)が沈殿する.

簡単な軟化方
・煮沸して炭酸塩として沈殿させる (沸かすだけで軟化する)
・イオン交換法 (イスラエルは海水から真水を沢山作る)
・ゼオライト (アルカリ土類金属を吸着する)
・キレート  (EDTAなどは,ヨーロッパでは禁止されているらしい)

2族元素はアルカリ土類金属と呼ばれていて,原子半径,イオン半径は小さい.

Na,K,Rb,Csは動画で観た方がいると思うが,Frは探しても出てこないと思う.地球に存在する量は15gだとか.

軟水の日本でも,アルカリ土類金属の脂肪酸塩,金属石鹸,ヤカン,ケトル,などでアルカリ土類炭酸塩を良く目にします.食洗機やケトルの美観のメンテナンスにクエン酸を使えと,説明書に書かれています.石鹸で髪を洗うと,思い切りひっかかるのが,アルカリ金属の脂肪酸塩から,アルカリ土類金属の脂肪酸塩になるため.思い切り軟水だと,石鹸で髪を洗ってもあまりきしまないです.高分子シルクやアパタイトは,アルカリ土類吸着に使えているのかも知れません.