アレルギー疾患、(アトピーなど)で、メイクが出来なくなった方もおります。
メイクが出来なくなると「失礼」「マナー違反」「非常識」と攻撃される事があります。
これに限らず、その方の意思ではどうする事も出来ない事に、攻撃を止めない方がおります。
生まれつきの髪の色も、黒くないと言う事で、学校により黒く染めさせられたという話は昨今もありました。かぶれても、それをしなければ違反であると、苦しめられました。それをされて、どんなにその方が辛い思いをするかは、分かろうとしなかったのです。
やられている方の話を、誰でも良いから、出来るだけ全部を聴く事が大事な気がします。誰にでも、そうやって、話をして下さる方に出会うときがあると思います。そのときが人生で一番聴かなければいけないときだと思います。分かっていて、そうやって生きているかたも、世の中にはいます。こういう事が出来るようになる事がとても大事なのだと思います。
真に助かった経験のある方は、聴いてくれた方に恵まれたのでは無いかと思います。
「マナー違反」と言われている方は、それは全く「マナー違反」では無いです。それに、アレルギーまでは至らないまでも、毎日のメイクでは、どうしても肌に負担、異常を感じる方も少なくありません。心から理解できる方から、そういう事があるのだと、しっかりと知っていく事が必要だと思います。化粧の存在は、する方にとって、幸せに繋がるものであって欲しいです。誰かを不幸にするものであって欲しくないです。
河合隼雄さんが危惧していた事はこういう事だったのだと思います。この国で起きている根深いことは、この事なのだと感じています。ひどくなった事があったとするならば、そこに私たちが価値を認めてこなかった過去があります。