難しい事

何もしない事が一番いい事だけれども、いじくりまわして悪くしてしまうという事は、普遍的な事のようです。

すぐ手を出して、何かする方がずっと楽です。

また、本当に何もしないのではなくて、観ていて極力じっと我慢するわけです。

人間もそうですが、肌とか、髪とかもそうだと思います。ついつい、やりすぎてしまう事があります。

 

冗談かもしれませんが、投資の運用の成績が最も良かった方は、死者で、次にほったらかしにしてあった方だったそうです。

何かを言ったり、手を出したりするよりは、安心感、居心地の良さ、リラックスを与えてあげると、そのうち勝手に出来るようになると思います。緊張させたり、相手の不安を把握しながらほっておいたりしないといい事が起こります。焦らせて、頭を真っ白にさせないのがいいです。

河合隼雄さんが、「本当は何もしない方がいい」と部下に言っていて、部下が「先生はそういうけれど、色々やっているじゃないですか」と言い返されて。「本当は何もしない方がいいけれど、そこまで私が至らないからやってしまう」と応答されたそうです。
何もしない方がいいけれど、本当に何もしないのではないと言います。放置や放棄とはまったく異なります。

安心感を感じて、その人の周りはやけにスキルアップしていくという人は必ず周りにいると思います。年齢は関係無く20歳の人でもそういう人がおります。

うちは化粧品の仕事をしておりますね。肌と髪に、適切な事をしたら、あとはほったらかしにしてください。半年ぐらいで綺麗になります。また、最初の段階の結果で、一喜一憂しないでも大丈夫です。どこかで短期的な快楽の仕掛けに気が付いて、永続的に良くなることに切り替えていけばいいわけです。そこで、必要になってくるのが愛情なのですけどね。前頭葉だけが止めるということが出来るからです。脳を育てる重要な要素のようですね。