胃カメラのフィラメント

おむかいさんは、胃カメラのフィラメントを製造していました。
フィラメントを製造するように、自宅を設計したのは奥様で、隅々まで仕事をするための仕掛けがあります。そして、愛着があるので、ずっとここにいたいとおっしゃいます。家を愛しているのが伝わってきます。

旦那さんが胃カメラを飲まされる側になって、フィラメントを作っているというと、医師に大喜びされて「フィラメントは心臓部じゃないですか!」と握手を求められたそうです。

奥様が仕上げをして、完成検査をされていたそうです。一日で、マッチ箱いっぱいにもならない程度の納品だったそうです。それが、世界中に出荷されて、命を救っていたわけです。

奥様は楽しかったと言います。旦那さんをものすごく大切にする方で、とてもうらやましく思います。

昔、電子立国という番組がありまして、そこに出てくる奥様方の話もいくつもありました。その中では、零細企業の金属加工の会社があって、旋盤にコンピューターが搭載されてきて、どんどん進化していき、そこで、奥さんが「私は中学校しか出てないけど、触って覚えたんです。何回もメーカーに電話して」と言って、とうとう誰よりもその機械を使いこなせる人になってしまったそうです。結婚当初は戦力扱いもされてなくて、従業員と違って無料で仕事するからという様子で、誰でもできるような仕事をさせられていたというような事を話されていたと思います。メーカーの人は、仕様以上に、精度をはじき出す奥様に驚いていました。

昨日化学系の学生が、光学メーカーに行きたいという話がありました。これからいいかもしれません。同級生は光学メーカーで、コーティングではなくて、粒子を入れて性能を与えています。10年前にそういう事をしたいと言ってから、今では成果が出ているようで役員に就任されたそうです。固体と固体のコロイドです。あ、ガラスは正しくは液体でしたかね。

光学製品で泣かされたのは、コーティングに発生するカビでした。コロイドを使っていたら、その悩みは無くなりそうです。また、光の入射角度に依存しなくなるのが良いそうです。極限を求める特殊な場面でのニーズにこたえているそうですが、一般人への認知はまだまだだそうです。どう発信していこうかと相談されました。
知り合いの先生の友人は、とあるスマートフォンのレンズを開発しています。小さいのにすごいですよね。あとソフトウェアが素晴らしい。
スマートフォン関係の部品の受注を受けて、すごいリッチな先輩がいらっしゃいました。限られたスペースに詰め込まなければならないので、そういう事が出来る存在は限られてくるのでしょうね。しかし、時間とともに他国でも作れるようになったようです。昔を思い出しますが、二つ折りのガラケーを同級生が開発していました。当時は、ものすごく羽振りが良かったです。まだまだ、何和音だとか言っていて、カラーがやっと出てきたときぐらいです。

弱小がそうで無くなったり、一気にガラッ変わります。そのうち、スマホにコロイドレンズが採用されているかもしれませんね。

コロイド

コロイド粒子の表面積の計算
など