理科好きな子ども

子どもの頃に,重力,電磁気力,強い力,弱い力,は目にするけれど,どう言うものかも調べられるのだけれども,意外と強いとか弱いという言葉の意味にたどり着けないことがある.今はインターネットがあるから,大人の知らない事もどんどん知る事が出来る時代にはなったと思いますが.

とある良い電磁気学の教科書のコラムに比電荷のことが書いてある.下記を読むと容易に想像できるが,重力は地球ぐらいの大きさでこの程度働いて,磁石で簡単に持ち上げられてしまうし,弱い電場で加速しただけで,簡単に重力を振り切ってしまう.重力に比べてクーロン力は圧倒的に大きい.そして,強い力とは電磁気力よりも強く,弱い力とは,電磁気力よりは小さいと言う意味で,ある.また,その一言を聞くと,子ども達はスッキリした顔になるのである.近所の小学生に検証済み.

題名 電子の制御エレクトロニクスの源
クーロン力と重力を比べると,前者が圧倒的に大きい.例えば1V/㎝の電場で,電子が1秒間加速されると,計算では光速の五万倍になる.実際は相対論効果で光速に飽和するが,小さな電場ですら,猛烈な加速が生じる事を示している.現象の舞台は,LSIから,送電線に至るまで広範囲に及ぶ.トムソンによる電子の発見爾来,百年あまりで人類が築き上げた現代文明の主たる土台が,ローレンツ力と非常に大きな比電荷にあるのである.

教科書名 マクスウェル方程式から始める電磁気学

第二版 小宮山進 竹河敦 共著 出版社 裳華房 9

とある先生に「去年読んだ論文で面白かったのが」と言われて,その話を聞くと,まだ,氷の上が何故滑るかは分かっていないという話だった.中学高校で教えられたのは,相図で固液平衡の曲線が,垂直ではないので,圧力がかかると液化して,滑るという事だったが,あれは嘘だったという.液化するには,全然圧力が足りないというのです.その論文の議論では,水素結合が連鎖的に,切れていくような話らしく,面白そうだったが,そこで帰り道の分岐になり,中途半端に終わってしまった.おそらく,今の小中学生も圧力がかかり液化し,氷の上は滑ると教えられているのではないだろうか.

あと,子どもは,教えられた方から発音もうつる.しかも,その時までで1番優秀な先生の発音がうつる.今教授をされているようだが,当時その先生に習った生徒は,空集合という発音が全員先生と同じになった.作用とか,グラジエントとか,そこら辺も,特徴的な発音をする人がいる.ベクトル解析を教えたとき,色々発音が相手にうつっていくのを感じ変に面白かったです.超優秀で,特徴的な発音をする人も多い気がしますが,身体の動きも特徴的な人が多いと思います.それは知り合いの医師と話すと,やっぱりそういう事はあるのだそうです.昔,数学が得意な方がいて,みんなは彼のことを「ジョジョの動きをしている」と言っていました.特徴的な発音と,特徴的な動きをする方は,数学科と物理学科がお薦めです.化学科は普通の人が多い気がします.普通に異性にもてて,企業にももてますね.ドュポンとかBASFとかに就職していきました.歴史があるし,有名な合成法もありますしいいですね.ケンブリッジの実験室にて,学生のホーキングが先生に,「ここでトムソンが電子を発見した」と言われていて,なるほどと思いました.大事なのはこれかも知れません.こちらには伝統もない,歴史もない.だから憧れるし,なけなしのこちらのそれを大事にしたいとも思います.トムソン,ミリカン,や追試された方々にも感謝を感じます.

そのうち解析力学の話もしたいと思います.変分原理を知ると,極値を求めたくなって,多分髪とか肌も,すぐ自発的に綺麗になると思います.平衡状態を大事にする気持ちが沸いてくれると,変な事のやり過ぎに興味が無くなると思います.「それすると悪くなりますよ」というのが,何らかのこだわりで止められなくなっているだけですから.